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May 24Liked by Sweet Dreams Press

B.B.キングの本当に良い顔を何度も見てしまいます。それがゴスペル出身者という経験上の慈悲深さからくるものなのか、(言葉が適切ではないのは承知の上で)本来の人間性なのか。3年前に劇場で体験したアレサ・フランクリン「アメージング・グレース」に於ける彼女の表情や振る舞いだったり、好きな「真夏の夜のジャズ」のラストを飾るマヘリア・ジャクソンの事とかを思い出したり。そこにいる人々の心を解放するかのようなあの不思議な浮遊感ともいうのか。

でも、当時のそれぞれの聴衆の立場(そして、それを映像で見ている自分)はまるで違っていて、そこでギヴアンドテイクされた「ブルース」はきっと色々な意味があったのだろうと想像もしてしまったり。もっと若い頃からこういう音楽に詳しくなっていればなあ、と明らかに自分が要因によるボキャブラリーの浅さを恨んだりもして(結局、自分も唯一持っているものがベスト盤だったりする)。

アルビニは9年前のシェラックとしての最後の来日公演は、自分にとって見たライヴのいくつかのベストに入るものでそれは内容以外のもの、演奏前にセッティングをする女性クルーの姿だったりお馴染みのドラムセットの撤収からの本人達による物販タイムだったり、インディペンデントである事の意味が今や変質してしまった時代だからこそのその根本の強さや、我々がかつて信じてた(敢えての)正しさみたいなものを、しかと思い出させてくれた事を今でも思い出します。本当に残念。

何かと忙しい日々が続くと思いますが、どうか体調に気をつけて。今週も頑張りましょうね

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アレサ・フランクリンの「アメージング・グレース」、僕も見に行って泣きました。で、そうなんですよね。監獄というシステムや収監されている人、「更生」プログラムとしての「慰問」コンサート、ドキュメンタリー、演者と聴衆の対等ではない関係性だとか、そもそもステージと聴衆は対等であるべきなのかとか、いろいろと考えるべきことは広がるんですが、それでも、少なくともブルースというものは何かを分かち合おうとする音楽なんだなってこの映像を見ていると感動させられるんですよね。B.B.キングは、U2のラトル・アンド・ハム・ツアーのときに見たんですが、そのときはぜんっぜんわかってなかったです笑。

シェラックは93年のZENI GEVAとのツアーを見に行ったんですが、ZENI GEVAもそのときが初めてでどちらも衝撃的でした。そういえば、キャルヴィン・ジョンソンも演奏が終わったらすぐフロアの真ん中を突っ切って物販ブースに直行してて、そういう振る舞いみたいなものから受けた驚きというか学びというか、たくさんありますよね。

こちらは先週から風邪ひいちゃいましたが、なんとか今日から通常運転です。台風も接近中ですし、後藤さんもお気をつけてくださいね。

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